新車の軽自動車を定額1万円で―。
自動車販売チェーン「オニキス」を展開するオートコミュニケーションズ(東京都世田谷区)が今年1月に展開を始めた個人向け軽自動車リース販売「フラット7(セブン)」に、京都地区では現在4事業者が参画している。
新車販売の効率化と活性化を図りながら同事業の将来性に期待している。
フラット7は、オートコミュニケーションズが船井総合研究所と共同で開発したリース商品。
車販強化とあわせて、リースに付帯する点検整備やメンテナンスなどにより収益確保につなげる。
7年間のリースプランには車検関連費用や7年分の税金、自賠責保険、オイル交換などを含み、「ボーナスあり」のプランなら月額8千円、同1万円、同1万3千円の3パターンのコースをベースにしている。
年間予定走行距離は1万キロメートル未満でリース料を換算している。
保険もリースカーの車両費用特約を付帯すると期間中は事故があっても“等級ダウン”による保険料の上昇はないユニークな設定もある。
同リース商品は原則的に、オニキス加盟店での導入となっているが、4月にフラット7に参画した宇治市の森モータース(森進治代表取締役)はオニキスの加盟店ではない。 森代表は「生き残りをかけて参画した。現状の新車販売を(フラット7の導入で)3倍にしたい」と今後の展望を語る。
「定額なので値引き交渉はなく商談も早い。
オニキス直営3店舗では1月から導入しており、その高い成約率を見て、当社でも導入を決めた」(森代表)と話す。
新車市場の伸び悩みが顕著になっている中、今後、同事業に参画する事業者も増加しそうだ。(京都)